May 29, 2015

ショーケース

ショーケースが、そろそろ完成しそうです。
本体は、タモ材、脚は花梨(カリン)を使用しています。
花梨は堅くて粘りがあるので、細い脚などに加工しても安心です。

しかし、一般的に流通している花梨は、色や品質にばらつきがあり、
良材を揃えるのは非常に難しいと言われます。

今回のショーケースの脚ぐらいの材を木取るにも
結構、大きな材からおいしい所だけを頂くような感じでした。

後はこんな感じ、背板のみ突板のベニヤを使用しました。
突板の接ぎのピッチがジャストです。


                     

               

May 26, 2015

家具の色 木の色

事務所の打ち合わせテーブルの甲板には”はしばめ”という反り止めの加工がしてあります。
下のテーブルの写真を見ると、甲板中央の部分の色と”はしばめ”の部分の色が
かなり違うのがお分かりになると思います。

このテーブルはすべて同じタモ材で製作しています。着色もしていません。
オイルのクリア仕上げです。 
部屋の明かりを消して、一方向の横からの自然光で撮影した写真です。

部屋の明かりをつけて、別方向から撮影してみるとこんな感じです。
部屋の照明や自然光の入り方、見る角度で、これだけ木の木目も色も変化します。
無垢材のテーブルを購入して、部屋に置いてみるとお店で見たのと印象が違う
なんて話しもままある事です。 

長年使用していて、少し見た目が飽きてしまった家具も、置く位置や部屋を
変えてあげれば、また違う色や木目を見せてくれたりします。


                      

                

May 22, 2015

出桁 だしげた  

今日、大工さんが住宅の出桁という屋根を受ける為の材を加工しています。
5mほどの長さがあります。 両端を柱にのせ、屋根をうけます。
柱と柱の間には、腕木などがありません。  だからこれだけゴツイ材です。
戸建のお客様で、庭側の屋根の軒を伸ばしてもらいたいとの依頼です。
柱がのる部分には、ほぞ穴が加工されています。
この前の記事にあげた、家具引戸のほぞ穴とはデカさが違います!
あたりまえか!


                     

                

May 16, 2015

ガラスショーケース 引戸 ホゾ仕口

今度、製作するガラスショーケースのデザインを確認するために、
ガラス引戸の一部とハンドルのサンプルを製作しました。
タモ材の竪框と中桟です。 ハンドルはブビンガのオリジナルです。
ショーケースなので、ガラスの面積を広くするために、框の幅は30mmです。
ホゾの仕口はこんな感じです。 ホゾの加工の仕方、組み方もそれぞれ職人さん
によって違ったりします。 私はこういった仕事の度に、建具屋さんならどう組むかな?
とか、あの職人さんならどう組むかな?とか考えながら設計をしたりします。
光正工務店は、加工場と家具事務所が一緒だから、そのへんのコミュニケーションが
円滑に進むんです。 それでも言った、言わないでケンカしますけどネ!


                      

                

May 11, 2015

オイル塗装 テーブルトップ

今日はテーブルの塗装をしました。
家具の塗装は主に、ウレタン塗料とオイル塗料が多用されています。
ご要望があれば、ラッカー塗装などもお受けできますが、最近は少ないです。

理由は、ウレタン塗装とラッカー塗装の家具、新しい状態なら、見た目も触れた感じも
見分けは付きません。それならば、物性強度に勝るウレタン塗装をという事です。
しかし、時間が経ってくるとラッカー塗装の塗膜には、独自の味が出てきます。
それをただの劣化と思うか、味と感じるかは人により様々です。
ヴィンテージ家具が好きで、そういった塗膜の変化を好まれる方もいます。

さて!今日はテーブルトップにオイルフィニッシュです。
耐久性はウレタンに劣ります。
日常的に使用するテーブルの塗装をウレタンにするかオイルにするかは、
言ってしまえば、ラッカーとウレタンの話のように使用する方の価値観によります。

何か、突き放すような言い方で、ほんと、スミマセン!
一回目の塗装が、乾いたところです。計2回、塗ります。 これだけ見ると何も塗ってないように
みえるでしょ。 下の写真で左側が無塗装、右がオイル塗装です。
水をたらして、実験してみましょう!※このテーブルは、お客様に渡す商品ではありません。
ショールームに置く打合せ用テーブルです。
左側の無塗装の方は、すぐに水を吸い込みはじめています。 右側のオイル塗装の方は水を
はじいてますね。 5分ほど放置してふき取ってみます。
右側のオイル塗装の方には跡がありません。  また、いろいろな実験を報告しますね!


                      

                

May 8, 2015

ギターピック ブビンガ

また、大工さんが面白いモノを作りました。
ギターのピックです。 材料はブビンガです。
アフリカ産の銘木です。家具にも使われますし、楽器にも使われます。
ギターのボディーや、スネアドラムのシェルなどにも使われる高級材です。
以前、ブログであげたセランガンバツ同様、重硬で、職人泣かせの材料です。
          
去年の冬に炬燵のやぐらを製作した際の辺材で、作りました。
ブビンガは、折れや裂けに対して粘りがあるので、ピックのように薄く加工しても大丈夫
なはずだけど、、実際、大工さん弾いてみたら、、、
なかなか、いけてます! 音もいい気がするし、木が指の汗を吸ってくれるのか、
すべらなく、引き心地もいいそうです。
試しにベースも弾いてみたけど、とりあえず、割れちゃう様子はしません。

あとは、スタジオに入って1時間ぐらい引き倒しても大丈夫か?また報告します。


                     

                

May 7, 2015

ATALUSHANDS アタルスハンズ

高い志しで、モノづくりに向き合っている仲間です。
屋久島のいい男です。

ATALUSHANDS アタルスハンズ  http://www.atalushands.com/





                      

               

オーダー看板 セランガンバツ

工場事務所の入口に看板を作りました、中々いい出来でしょ!
野外で、雨にぬれる事も考慮して、メラミン化粧板とセランガンバツで作っています。

セランガンバツは、耐朽性に優れ、とても重硬な南洋材です。
建築だと、デッキ材などによく使用されます。
この材木は、堅すぎて木工機械の刃物がすぐに欠けてしまうので、職人さんは嫌います。
セランガンバツの「バツ」は石という意味だそうです。

看板もオーダーで製作しますよ!